「シワ」の表現

シワについては化粧品の効能効果の範囲に「（38）乾燥による小ジワを目立たなくする。」があります。この部分をきちんと読み取って表現しましょう。

医薬部外品（薬用化粧品）か化粧品かによってもNG表現が異なるので、確認が必要です。

医薬部外品（薬用化粧品）の「シワ」のNG

薬用化粧品では医薬部外品として個別に承認された効能はその範囲内でシワについて表現することができます。
よって、シワについて承認されていない場合は、記載はNGです。

メーキャプによってシワが目立たなくなるような効果については表現することができます。
例：「この化粧下地ならシワが気にならない肌に」

❌医薬部外品（薬用化粧品）の「シワ」のNG例

「このファンデーションを毎日使うとシワが目立たなくなっていきます」
「真皮まで浸透し、シワのないお肌へ」

一般化粧品の「シワ」のNG

化粧品では「乾燥による小ジワを目立たなくする」ことが表現できます。
「乾燥による」はきちんと表記しましょう。

あくまでも「乾燥によるもの」であり、「小ジワ」を「目立たなくする」もので、それ以外の表現はできません。
また、保湿効果があることで「小ジワ」が目立たないとすることなので、「シワ」の予防や改善・解消は表現できません。
あくまでも「小ジワ」であること、素肌の若返り効果や老化防止効果は表現できません。

❌化粧品の「シワ」のNG表現例

「小ジワを目立たなくします」※乾燥による （注釈として記載する方法）
「シワ対策にはこのクリーム」
「うるおい効果で乾燥によるによる小ジワを増やしません」
「乾燥による小ジワを防いで、お肌の老化防止を……」
「小ジワの悩みを解消する」
「小ジワを防いで美しい素肌を育てます」
「シワができにくい肌になる」
「シワの予防」
「シワ専用美容液」

健康食品の「シワ」のNG

健康食品（サプリメント）では効能効果について謳うことができません。
体に作用する表現はNGです。

機能性表示食品については、その機能性が受理されている内容についてならば表現できます。

❌健康食品の「シワ」のNG表現例

「シワ」
「小ジワ」
「シワでお悩みの方へ」
「アンチリンクル」
「抗シワ」
「保湿効果を高める」
「コラーゲンを形成」

【注意】「シワ」の表現について

化粧品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」表現は、試験の結果、効果が確認された製品にのみ記載できます。
注意事項を確認しましょう。
⇒　しわ取り効果等を標ぼうする化粧品の広告等の注意点（チェックポイント）（PDF)
⇒　化粧品等の適性広告ガイドライン｜日本化粧品工業連合会（PDF)　32ページ「4.注意事項」
⇒　新規効能取得のための抗シワ製品評価試験ガイドライン｜日本香粧品学会（PDF)

 

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※ 医薬品、医療部外品、医薬部外品、化粧品、医療機器および再生医療等製品を合わせて「医薬品等」と表記しています。また、「化粧品」を医薬部外品の薬用化粧品と区別するために「一般化粧品」と表記します。
※ 食品のうち医薬品、医薬部外品、病者用食品、保健機能食品、そして一般的は食料品以外のものを「健康食品」と表記しています。